書籍考察は地域ブランディングなどで参考となる書籍をピックアップし、章・節などの区切り毎に

  • 本文抜粋
  • わが町考察
  • 提案
  • 疑問・意見

などを行います。

「#0」では書籍の基本情報、なぜこの本を選んだのか、目次を書きます。

つまり、書籍のまとめややけに細かいレビューのような形式となります。読者のみなさんがスケールしやすいように書籍に忠実に一般性を持たせて述べるように努力しますが、私自身が考えやすいようにわが町(新温泉町・但馬)や私の経験を軸に考えることが多くなると思われますのでその辺はご了承ください!

また、私の大雑把な考察にビシバシご指摘されることを期待しておりますので、何か感じればすぐコメントください!お待ちしてます!
以下よりようやく「場所の現象学」#0のはじまりですw

 

 

 

 

さて、最初の参考図書は「場所の現象学」。※画像はamazon.co.jpへのリンクです

 

■基本情報

著者はトロント大学の地理学者、現象学的地理学の第一人者であるエドワード・レルフ。

人間が生きるということは、身の回りの空間や環境に自分なりの様々な意味を与えることと同値である。自らの直接経験による意味づけによって分節した空間が、すなわち「場所」である。場所は、大量生産と商業主義が深化した現代においては、多様だったはずの意味や環境適合性を欠落させ、お仕着せのものとなり、「偽物の場所」のはびこる「没場所性」に支配される。本書は、ディズニー化、博物館化、未来化などの現代の没場所性の特徴を暴き出し、キルケゴールやカミュやリフトンらの文学や哲学の成果も動員しつつ、場所に対する人間の姿勢と経験のあり方を問う、現象学的地理学の果敢な挑戦である。(「BOOK」データベースより)

原著は”Place and Placelessness” Edward Relph, 1976.

 

 

■なぜこの本を選んだのか

まず第一に地域を知るにあたり私は様々な視座視点が欲しいと考えました。その際本選びで重要になるのは、地域ブランディングの事例を分かりやすく多く載せている本ではなく、理論的かつ包括的に分類されているような本。
某広告代理店勤務の地域ブランディングを担当している方の話では、そういった地域ブランディングの本は少ないとのことでしたが、ラッキーなことに数少ないこの手の図書でオススメの3冊を教えてくださいました。そのなかで最も安価で、日本語訳されており、著者に信頼を置けるのがこの「場所の現象学」。多少難しそうでしたがゆっくりとしっかりと読み進めようと選びました。

 

 

■目次

日本語への序文

はじめに

謝辞

第一章 場所および地理学の現象的基礎
1.1 場所の概念
1.2 地理学の現象学的基礎
1.3  本書の目的と方法

第二章 空間と場所
2.1 実用的空間または原初的空間
2.2 知覚空間
2.3 実存空間
2.3.1 聖なる空間
2.3.2 地理的空間
2.3.3 地理的空間の構造
2.4 建築空間と計画空間
2.5 認識的空間
2.6 抽象的空間
2.7  空間の諸形態間の関係

第三章 場所の本質
3.1 場所と位置
3.2 場所と景観
3.3 場所と時間
3.4 場所と共同社会
3.5 プライベートで個人的な場所
3.6 根付くことおよび場所への配慮
3.7 人間的存在の根源的中心としての「住まいの場所」
3.8 人間の重荷
3.9 場所の本質

第四章 場所のアイデンティティ
4.1  場所のアイデンティティ
4.2 場所のアイデンティティと構成要素
4.3 内側性と外側性
4.3.1 実存的外側性
4.3.2 客観的外側性
4.3.3 付随的外側性
4.3.4 代償的内側性
4.3.5 行動的内側性
4.3.6 感情移入的内側性
4.3.7 実存的内側性
4.4 場所のイメージとアイデンティティ
4.4.1 個人的な場所のイメージ
4.4.2 集団ないし共同社会の場所のイメージ
4.4.3 共有意識となった場所イメージと大衆的場所イメージ
4.5 場所のアイデンティティの育成と保全
4.6 場所のアイデンティティの諸類型

第五章 場所のセンスと本物の場所づくり
5.1 本物の場所のセンス
5.1.1 無意識的な場所のセンス
5.1.2 意識的な場所のセンス
5.2 本物の場所づくり
5.2.1 無意識の場所づくり
5.2.2 意識の場所づくり
5.3 本物性と場所

第六章 没場所性
6.1 偽物性
6.2 場所に対する偽物の態度
6.2.1 キッチュ
6.2.2 「テクニーク」と都市計画
6.3 没場所性
6.3.1 マス・コミニュケーション
6.3.2 大衆文化
ⅰ 別世界指向の場所
ⅱ ディズニー化
ⅲ 博物館化
ⅳ 未来化
ⅴ サプトピア
6.3.3 大企業
6.3.4 中央権力
6.3.5 経済システム
6.4 没場所性の地理の構成要素

第七章 現代の景観経験
7.1 現代の景観経験の特徴
7.2 熟慮と理屈の景観
7.3 不条理な景観
7.4 自動車の役割
7.5 日常の景観
7.6 現代の景観における混乱と変幻自在性
7.7 単純な景観
7.8 現代の景観の意義
7.9 小括

第八章 場所のゆくえ
8.1 場所
8.2 没場所性
8.3 没場所性は必然か
8.4 生きられた世界の場所の構築
8.5 結語

原註

引用文献

エドワード・レルフの著作目録

訳者あとがき―人間主義地理学とエドワード・レルフ

 

 

 

 

 

次回#1より書籍の内容に触れていきたいと思います。